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2025/10/21学校生活

【スタディツアー】京都の町屋での共同生活と“境界を越える”体験

ワオ高校がさとのば大学と連携し、2025年9月29日(月)〜10月2日(木)の期間で京都・紫野エリアでスタディツアーを実施しました。全国から集まったワオ高生8名が、京都・紫野の町屋に集合。この町屋を拠点に、全員で共同生活を送りながら地域を歩き、対話し、学びを深めました。

 

最初は、どこか緊張した表情も見られた生徒たち。
けれど、町屋での生活が始まると、自然と役割分担が生まれ、食事づくりや掃除なども協力しながら進めていきます。リーダー的な役割を担う生徒が出てきたり、「自分がやります!」と自発的に動く生徒がいたり。
個性と個性が触れ合いながら、町屋に笑い声があふれていきました。

 


京都・紫野のまちを五感で歩く


 

今回のスタディツアーの舞台となった京都・紫野エリアは、歴史ある寺社や商店街、自然あふれる賀茂川など、街の中にさまざまな表情が広がる場所です。

 

生徒たちは、大宮商店街を散策したり、今宮神社や大徳寺を訪問しました。寺社では静かで凛とした空気に包まれながら、京都という土地の歴史と文化に触れました。

 

 

また、地域の方のご厚意で、地元の新鮮な野菜を差し入れていただき、みんなでピザづくりにも挑戦!食材を切る、トッピングする、焼き加減を見る…と、協力しながら手作りのピザを完成させました。ピザづくりで出た生ごみを処理し循環させる「コンポスト」についても、飛び入り参加した地元の子どもたちとも一緒に学びました。

 

 

 

そのほかにも、農業や茶道など多彩な経験が詰まったスケジュールをこなした生徒たち。観光地としての京都ではなく、「人の暮らしが息づく京都」に触れることができました。
食べる・歩く・話す・感じる——そんな“暮らしそのもの”が、学びの教材となった1日でした。

 


「境界を超える」体験が生んだ気づき


 

今回のスタディツアーのテーマは「境界を超える」。
自分と他者、学校と社会、時間や空間、年齢や立場。
普段のワオ高では大切にしている“個人の境界”を、リアルではあえて越えてみる。

 

そんな体験の中で、生徒たちは多くのことを感じ取っていました。

 

「私たち、もはや家族!」
「私って、人間が大好きなんだって気づいた」
「今、生きることに迷走してカオス状態だったけど、このツアーで出逢ったみんなのお陰で変わっていく気がする。本当にありがとう」

 

時にとまどいもありながら、一歩越えた先にあった“つながり”に感動し、それぞれの心に確かな変化が生まれているようでした。

 

 

町屋での生活やまち歩きを通して、ただの「知識」ではなく「体感」を通じて得たものを、生徒たちは自分自身の成長へとつなげてくれたようです。

今回の学びの成果は、オンラインでの朝活などを通じて全校生徒に向けて発表し、自分たちの学んだことを共有してくれました。生徒たちの発表を聞いて、今後もさまざまな場所で展開するスタディツアーに、多くの生徒が参加してくれることを期待しています。

 

 

2025/10/21学校生活

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