学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校

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2025/03/08学校生活イベント

能舞台で卒業証書授与 2024年度ワオ高校卒業式を挙行

 

ワオ高校は3月8日、2024年度卒業式を岡山市の能楽堂ホールtenjin9で挙行しました。

会場となったtenjin9は立派な「能舞台」があるホールとして知られています。

会場に集った卒業生は、ハレの舞台で卒業証書を授与され、それぞれの進路へと旅立っていきました。

 

第1部の式典は、リアル会場に加え、バーチャルキャンパスでのオンラインにも配信されるハイブリッド形式で開催され、それぞれの場所に卒業生、在校生、保護者が集いました。​

 

能舞台での卒業証書授与では、卒業生一人ひとりが呼名され、平田強校長から直接証書を受け取りました。

​平田校長は、卒業生一人ひとりに「おめでとう」と声をかけ、証書を手渡していました。​

オンライン参加の卒業生も一人ひとり名前を呼ばれ、バーチャル空間上に集った在校生からも大きな拍手が送られ、会場とオンラインが一体となった温かな雰囲気に包まれました。

 

平田強校長は式辞として、ワオ高校が大切にしている「教養」をテーマにメッセージを贈りました。

「ワオ高生として学んできた教養は、決まった目的のために身に付けるものではなく、少しずつ蓄積していくもの。教養とは部品であり、それはいつ、どのように役に立つかはわからない。しかし、ある日ひょんなことで役立つはずです。やりたいことが決まった時、答えのない課題にぶつかった時、教養という手元の部品を集め、そこに自分なりのアイデアという最後のピースをはめて、何かを生みだすということにつなげてほしい。これらのプロセスが学ぶということだと思います。その積み重ねが、自分ならではの一味違ったふるまいにつながるはずです」

と卒業生に語り掛けました。

 

 

学校法人ワオ未来学園の西澤昭男理事長は、ワオ高校の母体のワオ・コーポレーションが能開センターや個別指導Axisという塾を50年にわたって運営してきたことにふれ、

「従来の塾はいわゆる偏差値を基準に他者と比較をし続け、大学もランキングが決められており、この構造は100年以上変わっていません。プロ野球で活躍したイチロー選手は、アメリカで自分より体格もパワーも勝る選手たちがいる中、足の速さや守備といった自分だけの強みを発揮したことで、遂にアメリカ・大リーグの殿堂入りを果たしました。ワオ高校の生徒はもちろん、人はみんな色々な過程を経て今がある。これからの時代は、それぞれの能力や良いところを、いかに発揮していくかが大事です。どんな社会に飛び出していっても、人と比べるのではなく、自分の能力をぜひ生かしていってほしい」

とのメッセージを贈りました。​

 

在校生を代表して送辞を述べたAさんは、文化祭で絆を深めた先輩たちとの思い出や感謝の気持ちを語り、ロックバンド・サカナクションのボーカルの「孤独じゃない、孤高だ」という言葉を引用し、「自分の道を信じて突き進んで」と呼びかけました。

 

 

その言葉を受けて、卒業生代表のGさんは答辞を述べました。

Gさんは入学当初、ネガティブな思考にとらわれ、外へ出たり人と会ったりすることにも恐怖を感じていた生徒でしたが、ワオ高校で哲学・科学・経済の教養探究と出会い、大きく成長した生徒の一人です。

「自分の考えを言葉にして伝える機会をたくさん与えていただき、教養探究の授業では新たな知識や視点を学ぶことで、自分の価値観を広げることができました」と自身の成長を振り返った上で、ワオ高校で学んだ「自由」にふれました。

「哲学者メルロ=ポンティは『人間とはあり得るを目がける存在である』と述べています。この言葉の通り、私たちは自由であるがゆえに、自らの選択によって未来を切り拓いていかなければなりません。その選択には責任が伴いますが、これまでの学びを糧に、一歩ずつ成長を続けていきたいと思います。そして、私たちが人間として成長し、驚くほどの変化を遂げた姿を先生方に見ていただけるよう努力してまいります」

と力強く決意を述べました。

 

 

第2部では、全国のワオ高生や定期テストの試験会場となった個別指導Axisのスタッフらから心温まる動画メッセージが贈られました。

生徒の3年間を見守ってきた卒業生の保護者の方からは、生徒自身が通信制高校で頑張ってきたことや高校生活の仲で挫折したこと、それを乗り越えて未来へ進んでいくことについて応援の言葉が贈られました。

担任やコース顧問を務めた教職員は、それぞれの人生経験に基づく多彩なアドバイスの言葉を卒業生に向けてプレゼント。

「どんな形でも学びを止めないで」「今手にしている自分のカードを武器に社会で戦っていこう」「哲学者の言葉を忘れないで」…。

卒業生にとって、これらの言葉の数々が卒業生の糧となってくれることを願いながら、それぞれの思いを伝えました。

 

 

卒業式の最後には、保護者の方がなかなか見る機会がなかった3年間のスクーリングの様子を動画で紹介しました。生徒たちがとても楽しそうに過ごす様子を見た保護者の方々や来賓の方々からも温かい拍手が送られていました。

卒業式終了後には教職員や友達と名残惜しそうに話したり、ワオ高校の岡山本校を訪れて校舎に別れを告げたりする姿もたくさん見られました。

 

卒業生たちは、大学進学、専門学校、留学、起業など、それぞれの進路へと歩みを進めます。​

ワオ高校で培った教養と経験を胸に、自らの個性と選択を信じ、力強く未来へと羽ばたいていくことでしょう。

 

2025/03/08学校生活イベント