学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校

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2024/03/13学校生活

ワオ高初の卒業式を挙行 1期生57名、感謝とエールあふれる

 

2021年度の開校から3年。ワオ高校で初となる卒業式を3月9日に挙行しました。

誕生したばかりの学校に飛び込み、ゼロから「ワオ高らしさ」を生み出していった勇気ある1期生57名は、ワオ高での思い出を胸に旅立ちました。

 


ゼロから学校をつくりあげた1期生へ感謝


卒業式は、ワオ高校がある岡山県で伝統と文化の街として知られる倉敷市で開催されました。

会場となったホテルは、G7広島サミット(2023年)で「倉敷労働雇用大臣会合」が開催された倉敷アイビースクエアです。世界的にも注目された会場に、全国から卒業生が集まりました。

オンライン高校らしく、現地で参加できなかった生徒はYouTubeライブで配信に入る形で参加しました。

 

卒業式第1部は「卒業証書授与式」として厳かな雰囲気の中で式典を執り行いました。

山本潮校長が一人ひとりに卒業証書を手渡し、日ごろはにぎやかなワオ高生たちも真剣な表情で証書を受け取り、これまでの高校生活をかみしめていました。

 

 

山本校長の式辞では「3年前にないものづくしでスタートした学校を選んでくれて、心の底からありがとうと言いたい。真っ白で始まった学校が生徒の色にどんどん染められていくのはとてもうれしいことだった。最初は約30名の生徒たちと学校を始め、教職員も必死で運営し、約200人に近づくまでになった。皆さんが自分の信じる進路を選び進んでいくことが後輩たちにとって勇気になる。ワオ高生だったことに誇りを持ち、堂々と胸を張ってほしい。皆さんには、あるワオ高教員の言葉『教養とはわきまえである』という言葉を贈りたい。わきまえとは、自分が未熟だと自覚すること。未熟と自覚することで謙虚になり、傲慢になることなく成長できる。その成長の連鎖が後輩へ引き継がれ、ワオ高のシンボルであるナレッジツリーで育っていくことを願っている。そして、母校や後輩たち、そして学校がある岡山の街を応援しつづけてほしい」と感謝の言葉とエールを送りました。

 

学校法人ワオ未来学園の西澤昭男理事長からは動画でメッセージが届き、「新しい学びを提唱しようとワオ高をつくった。皆さんが過ごしたこの3年間は歴史上でも大変な時代。コロナで世界中が病に傷つき、生成AIが瞬く間に世界に広がってシンギュラリティが早まるかもしれないとも言われている。何が起きるか分からない時代に皆さんは学んできたが、哲学、科学、経済を学んだ経験が必ず役立ってくるはず。チャレンジしてもゲームチェンジをする気持ちで頑張ってほしい。ワオ高1期生であることに誇りをもてるような学校にしていく」と呼びかけました。

 

在校生代表が「先輩方の築いたワオ高校のコミュニティやのびのびとした校風を受け継ぎ、後輩の見本となるよう、精一杯精進します」と送辞を読み上げ、卒業生代表の船守優人君が「ワオ高はいい挑戦と成長の場でした。議論する機会が増え、自分の考えをまとめて的確に話すことに挑戦し、短絡的にならず、まず一考するようになったという成長の実感があります。ワオ高最大で最高の特徴は『変』であること。人の面白みや才能はその『変』であることにある。定型にとらわれない進化の行く先として、それぞれの道をつくりあげていきましょう」と後輩の声に応えました。

 

3年間の成長を振り返り、保護者や出席者から大きな拍手が送られていました。

 


卒業生と教職員、在校生、保護者がエールを交換


卒業式第2部として開催した「卒業祝賀会」では、在校生が司会進行を務めるなど、一点して明るい雰囲気に。

丸テーブルを囲み、食事を楽しみながら先生たちとのワオ高最後となる交流の場を楽しみました。

 

 

第2部のテーマは「エール」。在校生や保護者、教職員、そして卒業生がエールを送り合う場でもあります。

 

「在校生からのエール」では、1・2年生でつくる「卒業式委員会」のメンバー4人がステージに上がり、まずは卒業生にマイクを向けてワオ高での思い出をインタビュー。スクーリングの時にエピソードや哲学部での活動について語ってもらいました。

先輩たちへ「23年度生が入学して初めて3学年が揃い、この1年間はすごく充実したものになりました。いろいろなことに向き合おうとする先輩方の背中を見て、踏み切る勇気をいただきました。そのおかげで文化祭や3年生を送る会など、様々なことにチャレンジすることができました。ワオ高生でいてくれて、私たちの先輩でいてくれてありがとう」というメッセージを送りました。

 

3年間の歩みを見守った保護者からは「家に引きこもっていた子供が、どんどん明るく前向きになって、無事に卒業式を迎えることができました。中卒でも良いと半ば諦めていた時に、新しいオンラインでの学びが面白そうで、ここならと子供に薦めました。コロナ禍で、世間でもオンライン授業が増えてきていたので、通信制は特別に感じなくなりました。ワオ高校の先生方、今日一緒に卒業する仲間の皆さんへお祝いと、心からありがとうと言いたいです」という言葉が送られました。

 

卒業生からは「ファイナルレポート」として、ワオ高最後のメッセージを在校生や卒業生らに向けてのエールをステージ上で披露。

「ワオ高の土台をつくってきた僕たち1期生。4月からは違う道を歩むけれど、お互い頑張っていこう」

「新しいことにチャレンジするのはめちゃくちゃ怖い。でも怖がっている自分を受け入れるのが大事!これまで頑張ってきたことを誇りに思って」

と力強いメッセージを発信しました。

 

ワオ高校をつくったワオ・コーポレーションともかかわりが深い歌手・川嶋あいさんの卒業ソング「旅立ちの日に」に合わせて、卒業生の3年間を振り返る思い出動画が会場のスクリーンに流されると、保護者は初めて目にする子どもたちの学校での姿をカメラに収め、卒業生は自分たちのこれまでの歩みに思いをはせていました。

川嶋あいさん本人からの動画メッセージもあり「路上ライブ1000回という目標を掲げて行動した通信制高校時代。周りの人の応援で自分の『好き』に向かって突き進むことができました。自分の好きなことへの素直な気持ちを大事にしてほしい。やりたいことがない人も焦らずに。いつかやりたいことに出会えるタイミングがいつかくるので、その時を逃さず一歩踏み出してほしい」という温かい言葉が送られました。

 

卒業式の最後を飾るのは、教職員からのメッセージです。

ワオ高生の3年間に寄り添って、共に学校をつくりあげた担任教諭らから一言ずつ言葉が贈られました。「すべてがうまくいくと信じている」「ワオ高と共に成長してくれてありがとう。これからもみんな個性を出して成長していってほしい」……。感極まって思わず涙ぐむ教職員の姿もありました。

 

サプライズとして、プロのクラリネット奏者でもある熱田昭夫教諭と山本潮校長らが生演奏と美声を披露し、卒業生や出席者を大いに沸かせて、笑顔と涙あふれる祝賀会のラストを飾りました。

 

卒業生たちは、大学への進学、専門学校への進学、就職、そして海外大学への留学など、自分自身の「好き」に向かって突き進んでいきます。後に続くワオ高生たちを導くように活躍するのを期待し、これからも応援していきます!

 

2024/03/13学校生活