学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校

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2023/11/15学校生活イベント

第4弾!ワオ高生の活動成果発表~ワオ高生が先生になるプレゼンショー

 

「好き×学び」で自分の未来を切り拓いているワオ高生のリアルが分かるとして、大好評の企画となっているのが「ワオ高生が先生になるプレゼンショー」です。

 

11月3日のオープンスクールで実施した第4弾では、3名の生徒がプレゼンを担当。

未来の夢に向かって取り組んだ社会課題への探究活動時間が自由に使える通信制高校のメリットを活かして自分の「好き」をとことん深めた学び、そしてオンラインの通信制高校でゼロから創りあげているリアルの学校イベントについて、熱く語ってくれました。

 

生徒たちのプレゼンは、本校の山本潮校長と株式会社 WAOTECHのCEO池森英雄さんが大人代表として講評しました。

生徒たちのプレゼン内容を詳しく紹介します。

 


17歳で得た知見をおすそわけin宮城県女川町(高校2年生 Y・Kさん)


 

17歳で得た知見をおすそわけin宮城県女川町」というタイトルでプレゼンしてくれたのは、高校2年生のY・Kさんです。

 

ワオ高校ではとても行動的な生徒の一人として、さまざまな学校行事やイベントで積極的に活動しています。

一方で、花や星を見るのも好きで、昼と夜のささいな変化をも楽しむことができる「感受性豊かな性格」だと自己分析しています。

 

起業コースで学ぶ中で、さまざまな人の想いに触れながら、自分の夢に向かって活動しています。

 

女川町での出会いで多様な考えにふれる

そんなY・Kさんが学びの場に選んだのは、2011年の東日本大震災で被災した宮城県女川町です。

小さな港町から「あたらしいスタートが世界一生まれる町」へと変わっている女川町。まさにここで、起業家の取り組みと同じく、さまざまなものがゼロから生み出されていると感じたそうです。

 

女川町で取り組んだのは「女川の声」プロジェクトです。

これは、“声”を通じて観光とは一味違う、コンテンツ以外の価値を届けるというものです。目の前の景色が180度変わるような体験を提供できたらいいな、という思いで始めました。

 

ひとの想いを伝えてゆく」。この言葉をキーワードに活動することにしました。

 

 

Y・Kさんが活動を通じて得た知見として、一番伝えたいと思ったことは「スタートした時に思い描いていたゴールにならないことなんてたくさんある。それもまた人生であり、生き方である」ということです。

 

Y・Kさんは今、高校2年生で進路や将来の職業を考える時です。「教育学部に行ったら先生になる」「医学部なら絶対に医者」というようなイメージを強く持っていました。

プロジェクトを通じて、Y・Kさんは2人の大人の生き方にふれました。

2人に共通していたことは、大学に入った時にもともとなりたいと思っていた職業には就いていないということ。でも、大学に入った時にやりたいと思っていたことの軸は全くブレていませんでした。Y・Kさんは2人の生き方にとても驚いたそうです。

 

女川町と出会ったのはもともと、「起業」が学べる外部のプログラムに参加したのがきっかけでした。

ワオ高校に入学したのも「起業コース」があったからです。でも、実際にワオ高校に入学してみたら、起業はキラキラしていることばかりではなく、入学前に考えていたのとは違っていました。

 

でも、Y・Kさんにとって、それは良いことでもありました。

ワオ高校や女川町での出会いを通して、自分の好きな「起業家」という生き方に加え、自分の性格にも合う「フリーランス」という働き方に出会うことができたからです。

 

 

もう一つ得た知見は「自分にも相手にも素直になってみると案外いいことがあるかもしれない。かもしれないを真実にしない。一度トライしてみた上で、幸か不幸か決めるようにする」ということです。

 

これは、縁もゆかりもない女川町で活動をした際、地元の人に「こういうことをしたい」という思いを受け入れてもらえた経験がきっかけで得た知見です。Y・Kさんは素直になることは案外大事なのだなと感じたそうです。

 

今回のプロジェクト参加を通じて、多種多様な生き方と出会い、尊敬できる人が増えていくことにワクワク感があったというY・Kさん。

いろいろな人との出会いで凝り固まった自分の考えが解けていくのが認識できた時、そんな自分も悪くはないなと思えたそうです。

 

そんなY・Kさんが叶えたい未来は、今の環境がすべてだと人生を諦めてしまっている人の心の居場所を創ることです。

ただし、場所があればいいというわけではありません。人がいてこその居場所。自分自身も人の心に寄り添える人になりたいと決意を語ってくれました。

 

Y・Kさんは最後に「知見その1」とだけ書かれた空白のスライドを示し、参加者に呼びかけてプレゼンを締めくくりました。

「このまっさらなページに、皆さんなら何を書きますか?」

 

【講評】

池森さんは、Y・Kさんの夢について「実際のビジネスとして実現させていくために、売り上げや資金調達まで具体的に考えるという課題を設定して、さらに行動してほしい」とビジネス目線からアドバイスをしました。

山本校長は「何か新しいことを始める時には、『ペルソナ』を設定することが大事。誰を対象にどのような事業を展開するか、一つ一つ明確にしていってほしい。今後は、事業を行うY・Kさん自身を発信しプロデュースしていく段階。さらに成長を!」と激励しました。

 


地政学的に見る中国の構想(高校2年生 T・Aくん)


 

まさかのキャンプ場からプレゼンをしてくれたのは、地政学に関心を持って独自の学びを深めている高校2年生のT・Aくんです。どんな場所からでも、ネット環境さえあれば授業に参加できるのがワオ高校の魅力の一つです。

さまざまな学問に興味があるT・Aくんは、自分の学びを自由にカスタマイズすることができるという通信制高校の強みを活かして学び続けています。

 

世界情勢を知る学びを

小学校中学年から地政学にのめりこんだというT・Aくん。今回のプレゼンテーマに選んだのは「中国」です。

なぜ中国が尖閣諸島を自国の領土であると主張しているのか。「シーパワー」をキーワードに解説を展開しました。

世界的な覇権を握るためには海を支配するための海軍力が重要になるため、世界の大国が物資輸送の要となるチョークポイントを握ろうとしています。

チョークポイントは、戦略的に重要な海洋交通路・シーレーンを止めることもできる重要な場所です。

中国が展開している巨大経済圏構想「一帯一路」では、重要な地点としてチョークポイントが含まれており、中国がシーパワーを握りたいという考えが見てとれると説明しました。

 

T・Aくんは、日本で有事が起こる可能性を地政学的な側面から語り、

海洋国家である日本はシーレーンをしっかりと確保し輸送や物資を安定させないといけない。有事が起きないようにするために、皆さんにも地政学や日本近辺の世界情勢を少しでも知ってほしい

と呼びかけました。

 

【講評】

山本校長は「いろいろなものに興味をもってとことん突き詰めていて面白い!世界情勢を学ぶのはとても大事なこと」。

池森さんは「あのイーロン・マスクも地政学にのめりこんでいる。人類がどのように戦争をしてきたか、よく学ばないといけない。世界平和を望んでいるので、若い人たちに考えていってほしい」と語りました。

 


かつどうほうこく(高校1年生 N・Oさん)


 

バーチャルキャンパスの良さを生かしたプレゼンをしたのは、高校1年生のN・Oさん。

「ワオ高校に入学するよという人はWAO25の黄色のエリアへ、考え中という人は緑のエリアへ動いてください!」

明るい雰囲気で、参加者全体をワオ高校の日常に引き込みました。

 

忙しいけれど、めっちゃ楽しい!

N・Oさんは起業コースを選択し、ほぼ毎日リアルで通学するスタイルで学んでいます。

起業コースで取り組むさまざまなプロジェクトに加え、複数の部活動や同好会を掛け持ちする、とにかく忙しい高校生活を送っています。

夏にはオーストラリアに2週間の短期留学へ。3日目くらいからは耳が英語に慣れてきて、継続することの大事さを感じたそうです。

9月には東京にスタディーツアーへ。これほど頭を使う2泊3日はないというプログラムで、たった5分のプレゼンをするために何時間も頭を使い、参加者全員が寝ずにプレゼンに臨んだほどでした。

 

 

刺激的な活動を経て、今一番頑張っているのは「起業家的文化祭」です。

起業コース主催でリアルのイベント運営を経験し、起業家らしく売り上げを目指すことにしています。11月25、26日に岡山本校で開催する予定にしています。

 

初のオフライン開催ということで、マーケティングで学校近隣にも調査に行く経験をしました。校内でもスタッフを募り、休日もチームで動いています。

「ミーティングに生活を支配されている」と言うほど、普通のビジネスマンよりも忙しい働きぶりですが、N・Oさんは「毎日が超楽しい!」と語ります。

 

 

中学校3年間は、新型コロナウイルスの影響で大きく制限を受けました。部活動で最後の大会に出られなかった同級生もいて、常に「悔しい」という思いを抱いていました。

そんな思いを高校生活にぶつけています。「これ、やらない?」と周囲に言われれば、すべてを引き受けてやるようにしています。なぜなら、全日制の高校ではできないような体験をやりたかったから。

 

小中学校時代から、学級委員や生徒会長に立候補するキャラクター。

最初は同級生から「調子にのっている」と言われることもありましたが、だんだん受け入れられるようになっていき、友達や先生からもいろいろな仕事を頼まれるようになりました。

そうした経験から、「頼まれごと」を面倒くさいと思わないようにしています。

忙しいけれど、めっちゃ楽しい!」。N・Oさんの高校生活はとにかく充実しているようです。

 

【講評】

池森さんは「とても元気が出るプレゼン!コロナで制限を受けたことをマイナスと思いすぎるのは損。どうプラスに変えるかが大事。シンギュラリティーが起こる時代、起業コースでもっと羽ばたいてほしい」とエールを送りました。

山本校長は「まさに日本一忙しい高校生。高校生の今だからできることを大事にして、失敗をいっぱい経験してほしい」と呼びかけました。

 

★ぜひワオ高校へ来て!

「強制されて勉強する」というシーンは、どんな学校でも避けられないケースがあります。

一方で、ワオ高校の学びの本質は「自分がやりたい学びをする」こと。山本校長は「好きなことに没頭しているからこそ、周囲の人も応援してくれる」のだと、ワオ高生の魅力を語りました。

今回の3名は、そんなワオ高らしさをまさに体現したような発表となりました。

 

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