2023/09/11学校生活
ワオ高校では、「好き×学び」で自分の未来を切り拓いていけるよう、日々、生徒たちと向き合い教育を行っています。
そんなワオ高校には、教科指導だけでなく、プラスαでスキルや経験を持った教員の方々が多くいます。
今回、そんな教員になんと本校の山本潮校長がインタビュー!「人生哲学」をテーマに、シリーズで教員紹介をお届けしてまいります。
第一弾は、国語科教員の赤坂先生をご紹介!
【赤坂先生の人生哲学】
万全の準備なんていらない。
興味があればまずはやってみる。
今の快適な場所から飛び出せば、新たな自分に出会えるから。
こちらのインタビューは動画でもご覧いただけますので、是非、ご覧ください。
出身は兵庫県明石市。幼少期にJリーグがスタート。周囲のサッカー熱も高く、その影響もあって自身もサッカー少年に。海外のサッカー選手がかっこよく、漠然と外国人・海外への憧れを強く抱いていた。大学卒業後、一般就職するが、パラグアイ・ブラジルへ渡航。現在は、岡山でワオ高校の国語の教員をしている。
学生時代の話になるのですが、好きなことを突き詰めている友人がずっとうらやましかったんですよね。でも、そのまま、熱中できるものが見つけられず、大学へ進学しました。
大学卒業の時に、同級生が日本語教師になろうとしていて、そこで初めて「日本語教師」という職業があることを知りました。
元々、サッカーの経験から、唯一思い続けていたことがありまして、それは「外国人ってかっこいいな」ということ。そういったこともあり、海外への憧れもあり、日本語教師の仕事を知ったときに、海外での仕事ができるきっかけになるのでは?ととても興味が湧きました。
そんな気持ちを抱きながらも、大学卒業後は、一般の企業に就職をしました。でもやっぱり、ずっと「日本語教師」の仕事が気になっていました。
そこまで気になるのであれば、思い切ってトライしてみよう!という気持ちになり、会社を退職して、日本語教師の資格を取得することに決めました。
実際にどの国に行くか検討する際に、選択肢として様々な国があったのですが、どうせ気になる仕事をするなら面白そうな場所でやってみたいと、一番知らなくて、一番何があるかわからなさそうな国にしようということで、「パラグアイ」を選択しました。
もしかしたら、自分に好きなこと、熱中することが見つけられず、今のこの環境から離れてみたいという気持ちが強かったのかもしれないですね。
パラグアイでの生活を通じて思ったことは大きく2つあります。
これが一番衝撃的だったのですが、その反面、とても面白かったですね。
例えば、パラグアイでは
・挨拶を思いっきりしてくるので、こちらも思いっきりしないとダメ
・全然話を聞いてくれないので、相手の言葉を遮ってまでこちらの声を張り上げないと聞いてくれない。
・バス停で待っていてもバスが停まらない。自ら道路に半歩出て身を乗り出さないと停まってくれない。
もう一つが、日本って環境が整っていること。
・水・お湯が出る
・きれいなトイレがある
・全て自動で人の助けなく生活が送れる
日本ってスゴイ国。でも一方で面白くないなと思いました。
日本に戻って一番感じたのが、「コミュニケーションが減った」ということなんです。
日本はとても親切なので、全て教えてくれる。コミュニケーションがなくても成り立つ。
なので、自分は、「コミュニケーション」にとっても飢えていました(笑)
いい意味でこの海外での不便さが、とても充実していたんですよね。
こういったこともあって、2度目の渡航をしました。
今は、コロナ感染の関係で日本に戻りましたが、これまでの経験を教育を通して還元していきたいと、今、教員の仕事をしています。
「何かをする時に、用意周到で万全に準備をして取り組む。」ことで思った通りの結果となることはもちろん素晴らしいことだと思います。
けれど、果たしてそれは「面白い」ことでしょうか?
大事なことは、「まずは外に出てみること」。
自分が心地よい・快適と感じている空間から外に出てみることが大事だと思います。そこで、不便さを知り、そこから学べばいいのではないでしょうか。
一度経験することで、目的意識や課題がはっきりとして、準備や学びのバリエーションも増えるはずです。
何かやったほうがいいのは分かっているけど、何をやったらいいか分からない人。
なんでもいいので、少しでも興味があることがあれば、やってみてください。外に出てみてください!きっと、それがミライの「種」となり、新しい出会いが生まれ、新しい自分と出会えるはずです。
いかがでしたか?
「日本はスゴイ国。」と思う人は多いかもしれませんが、「でも一方で面白くない」とまで思える人は少ないように思います。
それはきっと赤坂先生が自ら進んで「不便な環境」に身をおき、「不便さに充実感を覚える」という新たな価値観を身に着けたから。世界を知るということは、まだ見ぬ自分を知る、ということでもあるのですね。
今後もシリーズで、ワオ高校の教員を紹介していきますので、是非、お楽しみに。
2023/09/11学校生活
その他の記事
世界で活躍するワオ高生:トビタテ!留学JAPANでドイツへ
2024/10/01
ワオ高1期生 卒業生インタビューvol.3「留学で自分が好きになれた-卒業生が語る、留学のススメ」
2024/09/03
全国で活躍するワオ高生③ 「きぼう」ロボットプログラミング競技会出場!
2024/08/21