2022/06/30学校生活
ワオ高校のスクールカウンセラー・小川先生が担当する心の授業、WEL(ワオ・エモーショナル・ラーニング)。
昨年度「SIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)」に基いてマインドフルネス瞑想を学び、実践してきた2年生は、心について更に深く学んでいきます。
6月3日と24日の特別活動では「セルフコンパッション」についてのワークに取り組みました。
まずは生徒から小川先生に寄せられたこんな質問への回答。
Q.SNSなどで自分と似た考え方の人が批判されていると、自分まで批判されたような気がして悲しくなります。どういう考え方をすれば楽になりますか。
A.セルフコンパッションを高めると楽になるでしょう。
「へえー!そうなんだ!」となったところで、いつものように「呼吸の瞑想」からワークがスタートしました。
はじめにKing Gnu『カメレオン』のMVを視聴して印象に残ったこと、登場人物の心情、行動の理由や心に湧いてきたことをグループで話し合った後、セルフコンパッションについての解説です。
「セルフコンパッションとは、つらい目にあっている時に、大切な友人に接するように自分に接すること」。
続いて、セルフコンパッションの3要素、それを持つとどのような良いことがあるのか、メリットについてもお話がありました。
2回目の授業は「自己批判とセルフコンパッション」。
脳の扁桃体が司る本能である「闘争」「逃走」「凍結」という3つの防御反応が、自己批判によっても引き起こされること。
それに適切に対応するためにセルフコンパッションの3要素である「自分へのやさしさ」「共通の人間性」「マインドフルネス」が役立つことを学びました。
マインドフルネスによって前頭前野が活発になると、扁桃体の活動を抑制する効果があるそうです。
ということで、生徒たちは「コンパッションを持ってボディスキャン瞑想をする」ワークにも取り組みました。
最後に色々なセルフコンパッションについての解説。
「穏やかにする」「なだめる」「認める」「守る」「与える」「動機付けを高める」の中から、自分に必要なセルフコンパッションは何なのかを考えました。
今日の授業で感じたこと、考えたことをペアワークで共有して終了した後、生徒からはこんなレポートが提出されました
・自分に優しくすることは利己的ではないということにびっくりした。
・楽観的なので自分には必要ないと思っていたが、できてない部分もあった。
・マイナスな気持ちになった時に何とかそれを払拭しようとしていたけど、マイナスがあってもいいんだと思えた。
・今の自分は自分を守れていないと気づけた。
・挑戦したいことがあるので、セルフコンパッションを養い、失敗しても落ち込まない自分になりたい。
・自分の身体に関してはフィーリングで結果が出るので、マインドフルネスは大事だと思う。
マインドフルネスを通じて今ある自分に意識を向ける習慣を身につけているからこそ、気づけることもあったのではないでしょうか。
2022/06/30学校生活
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