2025/10/15学校生活通信制高校
1年生後期スクーリングの2日目となった10月15日(水)は、ワオ高校独自の必修科目「教養探究」の授業からスタートしました。
この日実施されたのは、経済探究「お金の正体」と「通貨の未来」の2科目。リアルなスクーリングの場で、生徒たちは対話を交わしながら学びを深めていきました。
「お金の正体」の授業では、お金が持つ「交換」の機能に着目。
最初に無作為に配られたグッズ(文房具・アクセサリー・パズル・おもちゃなど)を、他の生徒たちと自由に好きなだけ“交換”していく「わらしべ長者ゲーム」を行いました。
「できるだけ価値の高いグッズに交換したい!」という生徒もいれば、「これは自分のお気に入りだから」と交換せずに持ち続ける生徒も。
商品がどのような判断をされて人の手に渡り、どんな基準で“価値”が決まっていくのかを、楽しく実感することができました。
「通貨の未来」の授業では、仮想の町(人口1万人)を舞台に、「この町に新たな“価値”を生み出せ!」というミッションに挑戦しました。
あるグループは高齢者向けの宅配サービスを、またあるグループは子育て世代の支援金制度を提案するなど、グループごとに個性豊かな提案をしました。全てのプレゼンが出そろった後に、「投資家だったらどのアイデアに資金を提供したいか」という目線で投票するため、生徒たちから「そのプランの財源はどのようにして集めるんですか?」などの厳しい質問も飛び交いました。
午後からは総合的な探究の時間。共に探究していくチームの仲を深めるアイスブレイクとして、「絵しりとり」に挑戦。上手な絵でスラスラとつないでいくチームもあれば、面白い絵で「それは何?」と大笑いが起きるチームも。しっかりと会話を楽しんだ後に、探究活動を進めていきました。
各チームで考えたのは「困っている人を探してみよう」。思いつく限りの「困っている人」をたくさん挙げ、その人たちが抱えている困りごとをさらに深く分析していきました。初日の特別活動でアイデア出しをする際のコツを教わっているので、どのチームもしっかりと意見を出せているようでした。
初日の特別活動でオリジナルのネームプレートの設計図を作成していた生徒たち。授業の合間や夕食後のホテルなどでせっせと仕上げたデータを、教職員が3Dプリンターで出力していきました。設計図通りにきれいに出来上がった生徒たちから「すごい!」と歓声があがっていました。中には、思った場所に穴があかなかったり、途中でパーツが切れてしまったりした生徒も。「もう一度やってみる」と設計図を練り直す姿も見られました。後期スクーリングの良い記念品になりそうです。
スクーリングもこれで折り返し。生徒たちには、残り2日間もしっかりと学びを深めてほしいと思っています。
2025/10/15学校生活通信制高校