2025/07/01学校生活
7月1日(火)、ワオ高校のバーチャルキャンパスで、総合探究Ⅰ・Ⅲ合同授業を実施しました。
今回のテーマは「チェンジメーカーを知る」。
社会で困っている人を見つけ出し、その社会課題に向き合って解決のために行動を起こす“チェンジメーカー”の姿を知ることで、自分たちの探究活動にも新たな視点を取り入れてもらうことを目的としています。
今回お招きしたのは、株式会社PrimaPinguinoで共創部プロジェクトマネージャーを務める中澤徹さん。
昆虫研究をしていた学生時代から、美術業界を経て現在の会社に至るまでのキャリアをたどりながら、「ファーストペンギン(最初に飛び込む勇気ある存在)」として挑戦を続けている現在の仕事についてお話しいただきました。
PrimaPinguinoのミッションは、「高校を魅力的にして地域に残す」こと。
急激な少子高齢化・過疎化により、高校が廃校になると地域経済にも深刻な影響が出ると言います。
実際、地震被害を受けた石川県のある高校が廃校になれば20億円規模の経済損失が出るという試算もあるそうです。
PrimaPinguinoは、高校を中心に地域を元気にする「高校魅力化プロジェクト」を全国で展開。
スタートの場となった島根県の離島・海士町では、「島全体を学びのフィールドにした地域学」や、地域の大人が本気でフィードバックをくれるプレゼン授業など、プロジェクト型の探究学習を先駆けて実践してきました。
「高校をなくさない」というPrimaPinguinoの活動以外に、中澤さん個人としても課題解決に取り組んでいます。その一つが空き家問題です。
空き家になって困っていた親族の家が「もったいない」と感じていた中澤さんと、空き家があることで防犯面などに不安を感じる地域の人の悩みを解決するために、古い家屋を映画撮影などに使えないかと考えてレンタルスタジオとして活用することを考えました。
実際にやってみると、コスプレイヤーやYouTuberが撮影場所として活用することも多く、 地域住民・所有者・クリエーターの三方が喜ぶ形で課題を解決することにつながりました。生徒たちは「そんな方法があるんだ!」と驚いていました。
中澤さんは、「困っている人」と向き合うためのヒントとして、次の2つを紹介しました:
総合的な探究の時間では、生徒たちは社会問題の解決策を考えるワークにグループで取り組んでいきます。 実際に社会課題に向き合い、解決を図っている中澤さんの話を聞いたことで、 探究=難しい課題ではなく“自分ごと”として考えてみることにつながったのではないでしょうか。
今後の探究の時間でも、今回の学びを活かして、「自分らしいアプローチ」で社会課題と向き合っていきます。
2025/07/01学校生活