ワオ高校では「哲学カフェ」を毎週実施し、日常の“問”から社会課題まで、哲学的な視点から答えの糸口をひも解いたり、哲学者の行動や言葉からヒントを得たり、教師と生徒の壁を取り払って自由な議論を展開しています。
フランスの哲学者マルク・ソーテが「考えの打ち合いの場」として始めたという「哲学カフェ」。
「フランクな場で、もっと気軽に哲学を議論したい」という創始者の思いを継ぎ、 2022年10月から、中高生や保護者の皆さんにオープンな場として公開を始めました。
「#ジューダイクエスト」として、10代の皆さんが身近で気になる10題の問いから、たとえば以下のような議論のテーマを選んでいます。
Q「なぜ戦争は起きるの?
Q「いい学校に入ることに意味はあるの?」
Q「差別をなくすことはできる?」
Q「なぜ親は過保護なの?」
「なぜ戦争は起きるの?」という“問”からは、まず、戦争の原因を全員で考え、①領土②国境③思想④民族⑤権益⑥不安の6つを導き出しました。
続いて、ドイツ出身の哲学者であるハンナ・アーレントが提唱した「全体主義を生み出す大衆社会」を基に、大衆が繋がりを失い孤立すれば全体主義が生まれやすく、権力者に支配される社会になる可能性があるということを学びました。
そして、日本の民主主義について考えながら、戦争のない平和な未来を創るためには「自分が正しいリーダーになる」「リーダーを選ぶ知性を持つ」という“解”にたどり着きました。
このように、中高生のみならず、VUCA時代を生きる大人たちも、戦争、差別、存在…など、「今、社会に問われていることは何か?」を考えるきっかけを得て、哲学で物事の本質をとらえ、他者との議論を通じて“解”を求めていきます。
ワオ高校では、一人一人が哲学による気づきを通じて、自分の頭で「考え」、自信を持って「発言」できる力を磨けるような学びの場を増やしています。
この「哲学カフェ」でも、中高生の皆さんが、山積する社会課題に自分事として向き合い、日本や世界の明るい未来を創っていけるようにリードしてまいります。
「考えることなく生きている人なんていません。誰でもそれぞれの場面でなんらかの思考はしているものです。
しかし、誰でもやっていることをやっているだけでは、特に深まることもなく、大切なことへの気づきもありません。
解釈が自分を苦しめると言われるように、解釈が対象をゆがめるのです。
だからこそ哲学による気づきは自分を磨き、人生を輝かせます。
若き日の貴重な気づきを促す哲学カフェ、その波動をさらに広げていきたいものです。」
メディア関係者様向けプレスリリースはこちら>>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000068132.html
■哲学カフェ
普通って何︖公平って何︖
カフェで友⼈とおしゃべりするように、⽇常の出来事から哲学して楽しもう!
毎週⾦曜⽇18:00〜19:00 オンライン開催中
2022年は残り2回!!
12/2(金) Q「嫌なことから逃げてもいい?」
12/9(金) Q「将来が不安。どうしたらいい?」
参加お申し込みはこちらから>>https://www.wao.ed.jp/philosophy_cafe/