私たちが生まれてきたことに偶然はありません。
出会いもまた同じ。全てのことに意味があるのです。
その意味に気づかず、いや気づこうとしないために迷いや戸惑いがあるに過ぎないということです。
そこであらためて考えたいのです。
私たちがこうして生まれてきたことの意味と価値を!
そしてここに集いあうことができた不思議な縁というものを!
ドイツの哲学者マルティン・ハイデガー(1889-1976)は、その著作『存在と時間』などを通して‘現存在(ダーザイン)’なる造語を示しました。平たく言えば「懸命に生きようとする人」のことです。自分が何者かなどと問うこともなく、ただ怠惰に生きる人との対比によって「本来性」を求める生き方を指しています。
哲学を求めて「哲学する」ことを望んだり挑んだりする人は、この本来性を求めている人だといえます。つまり「ダーザイン」なのです。結果として気づくことがある。そしてまた新たなステージに向かうことができる。まさに「哲学カフェ」こそが、それを確認できる象徴的な場なのではないでしょうか。
そこで今回の「哲学カフェ」では、「生きることの意味と価値」をシーズン・テーマとし、時空を超えて多様な哲学者に触れながら、哲学の本領にアクセスしていきます。 全く異なる表現なのに、なぜ視点の収束が起こってしまうのか、その不思議な現象をこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。
ワオ高校では、教師と生徒の壁を取り払って自由な議論の場「哲学カフェ」を実施しています。
新聞記事からテーマを選択し、哲学者の考えや行動からヒントを得て、ニュースの本質を紐解くユニークな取り組みです。
この気軽に議論をする「哲学カフェ」を一般の中高生の方や保護者の方にも体験いただきたいと思い、オープンしました。
毎週金曜日18時からワオ高校のバーチャルキャンパスで開催しています。
「耳だけ参加」でもOKです。是非、お気軽にご参加ください。
もっと気軽に哲学を議論したいと、フランスの哲学者マルク・ソーテが『考え方の打ち合いの場』として始めました。
カフェというフランクな場所で、頭をフル回転させ、何かを吐き出すように考えを仲間と述べ合います。もちろん、ただ、聴いているだけでもいいんです。
そうすることで、『そうだったのか!』と新たな気づきが得られ、自分の考え・意見により磨きをかけていきます。
この新しい気づきの「ワオ!」で活力がみなぎり、忘れかけていた清々しさを感じられる。ここに哲学カフェの醍醐味があります。
哲学カフェは、4/4(金)よりスタート。
毎週金曜18:00~19:00 バーチャルキャンパスで開催しています。
必要事項を入力の上、お申し込みください。