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2021/01/15AI・データサイエンス

なぜデータサイエンティストなのか

 

今の中高生が大人になり、仕事に就いてからの数十年間をデジタルテクノロジーの視点から予測すると、AIとビッグデータの時代と言えるのかもしれません。

 

スマートフォンに代表されるデジタル端末は言うまでもなく、冷蔵庫や洗濯機などの家電、街灯や自動ドアのような街のインフラ、自転車やバスなどの移動手段、その他ありとあらゆるモノにセンサーが付くなど、行動や現象に関するデータを集め続けるIoT(Internet of Things)の時代がすでに始まっています。

 

そのようにして集められた膨大なデータは「ビッグデータ」と呼ばれますが、あまりに膨大で、従来のコンピュータでは十分に活用することができませんでした。

なぜなら、コンピュータはあくまで人間が指示した内容にそって計算することしかできないからです。膨大な、どんな法則性があるかもわからないデータに対し、どのような計算をすればいいのかを指示することが人間にはできなかったからです。

 

そこに登場したのがAI(人工知能)の発達です。

 

それまでのコンピュータとAIの最大の違いは「自分で学習する」という点です。すべてを人間が指示しなくても、それまでの経験(過去のデータの分析など)を駆使し、与えられた膨大なデータの中から法則性を見出し、そのための計算式を作り出す。これを人間の何万倍ものスピードで繰り返すことで、人間では扱いきれなかったビッグデータを活かすことが可能になりました。

 

では、AIがいれば人間は何もしなくていいのか?

 

いいえ。そうではありません。

 

ビッグデータの「使い道=目的」を決めるのは人間にしかできないことだからです。

 

データを使って何がしたいのか。どうすれば、世界中から常時集められるデータを人間の役に立てるものに変えていけるのか。それを考えるためには、「人間のためになる」とはどういうことか、という曖昧で複雑な問題に応えなくてはいけません。

 

少なくとも現在のAIはそこまで柔軟で曖昧な思考は持ち合わせていません。

 

そこで注目されているのが、データサイエンティストという職業です。

 


世界で最も魅力的な職業


データサイエンティストは、2012年、アメリカの雑誌「Harvard Business」で「21世紀で最もセクシー(魅力的)な職業」として紹介されています。

参考:Data Scientist: The Sexiest Job of the 21st Century

 

ここでいうセクシー(魅力的)とは、類まれな才能を持ち多くの人から求められる仕事、という意味です。その後、ディープラーニングなどAI関連の技術が急速に進化したため、データサイエンティストの価値は、ますます上がる一方です。日本でも海外に遅れること数年、大学にデータサイエンス関連の学部や学科が設置され始めています。

 


データサイエンティストとはどんな職業なのか


データサイエンティストを名乗ることに、少なくとも現時点で明確な資格はありません。プログラマーなどと同じく、新しい職業であり、かつ仕事の領域が広いため、ひとくくりで言うのが難しいからです。

 

ワオ高校では、データサイエンティスト養成プログラムの共同開発企業である株式会社AVILENとの話し合いの中で、以下の3つの能力を「同時に兼ね備えている」という点をデータサイエンティストとすることにしました。

 

① ビジネススキル(世の中の需要を考える能力)

② 数学的・統計的スキル(データに意味を見出す能力)

③ プログラミングなどのITスキル(データを加工し、様々なサービスに実装する能力

 

「データサイエンティスト」というITっぽい肩書にも関わらず、ビジネススキルが一番最初に挙げられている理由は、先述の通り、「ビッグデータに目的を与える」ことが人間(データサイエンティスト)に求められる役割だと考えるからです。

 

この①~③のスキル。それぞれを持ち合わせている人は数多くいるかもしれませんが、すべてを同時に兼ね備えるとなると、なかなかいないのが実情です。だからこそ魅力的で、多くの企業などから求められるのです。

 

ビジネスのスキルで、今、何が世の中に必要とされているのか、どうすればデータを人類のために活かすことができるのかを考える。

次に、膨大なデータの中に意味(価値)を見出すために、数学的手法で法則性を見つけ出す。

それらを「実際」にデータを収集・加工・分析するためにAIをはじめとする様々なテクノロジーを使って実装する。

 

ビジネスパーソンであり、科学者(数学者)であり、プログラマーでもある。

考えるだけでなく実現まで一人でできてしまうのがデータサイエンティストなのです。

 

今後、あらゆる産業、企業はビッグデータの活用と無縁ではいられなくなります。つまり、データティストの活躍の場は、あらゆる場所に生まれることでしょう。

 

Webサイト、Webサービスなどのネット系サービスはいわずもがな。医療、エンターテイメント、製造、物流、飲食などのサービス業、ファッション業界。

 

みなさんはどの領域で、活躍できるIT人材(人財)になりたいですか?

 


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