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2022/03/02通信制高校

高校の学びが変わる いつ?どう変わる?大学受験への影響は?

 

 

高校の学習内容が変わります。

 

今回の指導要領の改訂は、「高大接続改革」の一環です。高校教育と大学教育の接続、略して高大接続です。つまり、高校の教育が変わり、大学の教育も変わる。その間をつなぐ大学入試も変わる、というのが高大接続の意図です。

 

では、具体的には何が、どう変わるのでしょうか。
そもそもなぜ、変わらなければならないのでしょうか。

 


1.いつ変わるのか


高校の学習指導要領はいつ変わるのでしょうか。その答えはまさしく今年(2022年)なのです。4月から高校生になる新高校1年生はもちろんのこと、今中学生の人も全員新しい指導要領のもと高校で学ぶことになります。小学校・中学校の学習指導要領はすでに変わっており、高校もそれに続く形で学ぶ内容や学び方が変わります。

 


2.なぜ変わるのか


では、なぜ指導要領が変わるのでしょうか。それは、ずばり社会の変化に対応するためです。前回の改定は、2008年でした。そのころと比べると、インターネットは世界中に普及し、SNSも色々なサービスが増え、世界中の人々と簡単に繋がれるようになりました。また、学力の面では、学力に関する調査から、判断の根拠や理由を明確に示しながら自分の考えを述べたり、実験結果を分析して解釈・考察し説明したりすることなどについての課題が指摘されています。これらの変化や課題に対応するため、学習指導要領が変わります。

 


3.どう変わるのか


変わるうえで基本となる考え方は「社会に開かれた教育課程」です。これは、子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携するというものです。この改訂により、学校での学びが今まで以上に社会に出た時に役に立つ、社会につながる学びになります。
学び方はどう変わるのでしょうか。ここでのキーワードが「主体的・対話的で深い学び」です。これまでの学習指導要領では「先生目線」の表現がなされてきましたが、「主体的・対話的で深い学び」は生徒が主語になっており、「生徒目線」の表現に変わっています。何を学ぶかに加えて、「生徒がどう学ぶか」も重要になるのです。アクティブラーニングという言葉で表現されるように、知識を関連付けてより深く理解し、問題を見つけて解決策を考えるような探究的な学習、また、議論や発表によって理解を深める学習などが行われます。

 

高校の科目がどう変化するかについてはこちらの記事をご覧ください。

 


4.大学受験への影響


このように学習において様々な変化が訪れますが、大学受験への影響を心配される方も多いと思います。高大接続改革の流れの中で学習指導要領が変化していますから、もちろん大学受験において変化が生じます。その傾向はすでに共通テストに現れており、様々な科目で、思考力を問うような問題や、文章の読解、データを活用した問題などが出題されています。例えば、英語では複数の長文から情報を見つける問題が出ており、日本史では様々な資料やデータから答えを導き出す問題が出題されています。他の科目についても同様で、思考力や読解力が強く問われるような問題が出題されています。
新しい学習指導要領で学ぶ新高校1年生が大学を受験する時には、今以上に共通テストや二次試験は大きく変化していくことでしょう。

 

ワオ高校では、必修の授業において「探究的な学び」や「議論型の授業スタイル」を取り入れています。自分で授業のスケジュールを調整できるので、好きな学びに時間を使うことができ、総合型選抜での大学進学を目指すことができます。ご興味のある方は資料請求をお申込みください。

 


出典


高等学校学習指導要領の改訂のポイント(文部科学省)
幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)(中央教育審議会/2016年12月21日)

 

 

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