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2022/03/02大学受験

2022年4月から高校の科目はどう変わる?

 

 

高校の教育指導要領の改訂に関して、各科目でどのように変わっていくのかをそれぞれ具体的に見ていきましょう。

 


国語


自らの考えを表現して議論すること、観察や調査などの過程と結果を整理し報告書にまとめることなどについての指導が行われるようになるほか、古典や和歌における表現技法などを通して日本の言語文化に対する理解を深める学習の充実があげられます。
このような学習に加えて、現代において危惧されている高校生の読書離れに対応するために、これまで以上に「読むこと」についても強化される予定です。

 

実際に令和3年度の問題から、一つの大問につき複数の文章を読み取って問題を解く形式になっており、読解力や思考力が強く問われるようになってきています。

 


数学


理数を学ぶことの有用性の実感や理数への関心を高める観点から、日常生活や社会との関連を重視して学習を行い、必要なデータを収集・分析し、その傾向を踏まえて課題を解決するための統計教育を充実することになります。

 

また、「数学的な見方・考え方」という視点が重要視され、「数学的な見方・考え方」を働かせながら、知識及び技能を習得したり、習得した知識及び技能を活用して探究したりします。これにより、より広い領域や複雑な問題を解決するための思考力、判断力、表現力や、次の学びに向かおうとする力などが育成されます。

 

実際に令和3年度及び4年度のテストでは、誘導式の問題が増え、データを活用した問題が多く出題されました。また、問題文やデータをしっかりと読み込む読解力が必要となるような問題も出てきています。

 


理科


理数を学ぶことの有用性の実感や理数への関心を高める観点から、日常生活や社会との関連を重視し、見通しをもった観察、実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動の充実などにより学習の質を向上されます。

 

理科においては,課題の把握(発見),課題の探究(追究),課題の解決という探究の過程を通じた学習活動を行います。そして,このような探究の過程全体を主体的にできるようにすることを目指すとともに、常に知的好奇心を持って身の回りの自然の事物・現象に関わるようになることや、その中で得た気付きから疑問を形成し、課題として設定することができるようになることを重視するような内容に変わります。

 

実際の試験を見ていくと、物理では仮説を検証する問題や、文章から論理的に考察する問題が出題されており、やはり思考力を問われる問題が多く出されています。他の生物や化学などでも見慣れない資料や実験、データを用いた問題が出題されており、読解力や思考力をとわれています。また、内容も実生活に基づくような問題もあり、SDGsに関する問題も出題されていました。

 


理数


この科目は今回の改定で新設された科目です。必修ではありません。
前述の数学や理科の内容を踏まえて、「数学的なものの見方・考え方」と「科学的なものの見方・考え方」を複合して探究的な学習を行うことを通じて新たな価値の創造に向けて粘り強く挑戦する力の基礎を培うということがこの科目が新設されることに対する基本原理です。この科目では何かの疑問に対して自分で様々な情報を調べつつ、様々な実験等を繰り返すことで疑問を解消していくという大学等で研究を行うようになった時のための探究的な科目になる予定です。

 


外国語(英語)


英語において、近年4つの技能(聞く:リスニング、話す:スピーキング、読む:リーディング、書く:ライティング)が重要視され始めましたが、それに伴い、英語の授業では、テキストを書くことや話すことによるコミュニケーションを行えるようになるための授業が行われる予定です。
また、将来社会に出た時に必要な技能を習得するために、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッション、複数の段落から成る文章を書くような授業も行われることになります。

 

実際、令和4年度の共通テストでは、リーディングでは実生活に関わるような読解問題(メール、ブログ、説明書など)をメインに出題されました。かなりの語数の文章になっており、また細かい部分の情報も処理していく必要があったため、速読力と読解力が強く問われる問題になっていました。また、問題の一部にイギリス英語が含まれており、世界中の英語話者との交流を考えた問題となっていました。リスニングでは、スピードがネイティブスピーカーのものと近くなっているほか、様々なアクセントの英語(イギリス英語やアジア英語)の問題もあり、実際に英語でのコミュニケーションを行う場面を想定したような問題となっていました。

 


地理歴史


地理や世界史、歴史といった科目では、今までは、歴史的な出来事や地理的な用語などを覚えることがメインになりやすかったです。しかし、新しい指導要領の下では多角的な視点で物事を考える必要が出てきます。例えば、世界史では様々な資料を活用して歴史を学ぶなどが行われるようになります。

 

実際に令和4年度の共通テストでは日本史や世界史においてデータや資料を用いて解答する問題が多数出題されました。このように覚えるだけでなく、思考力や、表現力、読解力などが強く問われています。

 


公民


公民では今までは日本史や世界史と同じように覚えることがメインでした。今回の改訂では、「社会的なものの見方・考え方」で思考をしたり、主権者として社会参画の意識を養ったりすることで、現代社会に生きる一人の人間としての意識を培うことが追加されます。そのために、税金や投資等についての学習が増えることが予想されます

 

実際に令和4年度の共通テストでは、投票に関する問題や、哲学的な問題、経済の問題に関して、資料を基とした問題が出題されており、やはり思考力を問うものや、社会に生きる人間としての意識に関わる問題となっています。

 


家庭


現行の(改定前の)家庭科で学ぶような内容に加えて、消費などの生活に関わる経済的な内容も学習に含まれるようになり、より一層持続可能な社会生活を営むための知識を身に付けていくものになると予想されます。

 


情報


近年インターネットと生活、社会等が切っても切り離せないものとなってきており、近い将来Society5.0(インターネット的な仮想空間と現実の空間を高度に融合させたシステムで経済発展と社会課題の解決を両立する社会。)が訪れると言われています。この時にはIOTがさらに進み幅広い分野においてAI活用されると言われています。このような状況でインターネットを用いての情報収集能力がより必要になり、それに伴い、インターネットリテラシーが必要になります。また、様々な業種で情報システムが重要になり、プログラミングの技能も重要になります。そのために、今回の改訂では、情報リテラシーに関する授業だけでなく、プログラミング技能を培う授業も行われるようになります。

 

このように様々な科目において将来の社会に出た時のための大学や社会とつながった授業が行われるようになると言えます。

 


出典


【国語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【数学編 理数編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【理科編 理数編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【理数編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【地理歴史編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【公民編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【家庭編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)
【情報編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省/2018年7月)

 

 

2022/03/02大学受験