2025/11/18学校生活大阪キャンパス

11月5日と7日、ワオ高校大阪梅田キャンパスでは「多様性理解」の学習の一環として、高齢者疑似体験と自助具・介護用品の見学を行いました。大阪通学コースの生徒たちが、実際に“身体の変化”を体験しながら学びを深めた2日間の様子をご紹介します。
初日は、北区社会福祉協議会の方にお越しいただき、加齢による身体機能の変化について学んだ後、装具を用いた体験を行いました。
関節の可動域を制限する器具や、視界が狭まるゴーグルなどを装着し、本棚から本を取る、階段の昇り降りをする、エレベーターに乗るなど、普段なら何気なくできる動作に挑戦しました。
視界のぼやけ、姿勢を維持しにくい感覚、動かしたいのに動かしにくいもどかしさ…。
「腰が曲がった姿勢ってこんなにしんどいんだ…」「杖があるだけで全然違う!」といった声も聞かれ、身近な場面での配慮や声がけの大切さに気づいた様子でした。


2日目は、南港にあるATCエイジレスセンターへ。ここは、年齢や障がいの有無に関わらず暮らしやすい社会を目指す製品・サービスがそろう、日本最大級のユニバーサルデザイン展示施設です。

生徒たちは、一般道を再現したルートで車いす体験に挑戦。
「たった2cmの段差」が車いすにとっては大きな壁になることを、実際に体験して実感する場面もありました。また、電動車いす体験や、足首・ふくらはぎを固定する装具を使って階段を移動し、高齢者が感じる“日常の大変さ”を自分の身体で学びました。

最も質問が集まったのは自助具コーナー。
材料費だけで個別に作ってくれるボランティア団体の話には驚きの声が上がり、身の回りの道具に潜むユニバーサルデザインについて考えるきっかけにもなりました。シャンプーやリンス、缶やラップのユニバーサルデザインについては知っている生徒も多かったですが、江戸時代の柏餅の葉の向きで餡の種類を伝えていたという歴史的な工夫に、生徒たちは「面白い!」と興味津々でした。

見学は1時間ほどでしたが「もっと見たい!」という声が出るほど充実した時間となりました。
最後には、対岸に見える万博会場の大屋根リングを背景に、みんなで記念写真を撮影しました。

今回の2日間では、「知る」だけでなく「体験する」ことで、多様性や相手の立場を想像する大切さを実感できたようです。
今後も、さまざまなテーマを取り上げ、「体験」を中心とした校外学習を継続的に企画していきます。
2025/11/18学校生活大阪キャンパス
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