学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校

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2024/03/18学校生活イベント

第7弾!ワオ高生の活動成果発表~ワオ高生が先生になるプレゼンショー

 

「好き×学び」で自分の未来を切り拓いているワオ高生のリアルが分かるとして、大好評の企画となっているのが「ワオ高生が先生になるプレゼンショー」です。

 

2月23日のオープンスクールで実施した第7弾では、大学進学を決めた3年生2人が先生役となって発表してくれました。

通信制高校からの大学進学には、どのような努力や思いがあったのでしょうか。発表の様子を紹介します。

 


同志社大学に合格したD・Y君(3年生)


 

D・Y君はワオ高校1期生として、学校が提供するさまざまなプログラムや行事に加え、部活動などにも積極的に参加してきた生徒の一人です。

大学受験に向けて努力を重ね、第1志望の同志社大学へ一般入試で合格を勝ち取りました。しかもワオ高校での学びが活きる文学部哲学科を含む複数の学部での合格です。

 

今回のプレゼンでは、仮想空間「メタライフ」上に招待した部活の後輩2人から質問を受ける形で、ワオ高校生活で力を注いできたことや受験勉強でどのような工夫をしてきたかを語りました。

 

自分に合う勉強法と時間管理法でストイックに努力

D・Y君が「人生を捧げるぐらい頑張ってきた」と語るのは部活動です。

所属先は2つ。1つは学校公認の部活動である「哲学部」。もう1つは非公認グループである「お嬢様部」です。

 

哲学部はディベート甲子園出場などを対外的な活動とし、プレゼンテーションや討論、論理的思考能力などを養う部活動です。

哲学部としてディベート甲子園に出場した際、他校の参加者と自分を比べて「自分の限界を知る」経験をしたそうです。しかし、そのことが「自分は今後どのように学んでいくべきか」を考えるきっかけになったと言います。

 

もう1つの「お嬢様部」はD・Y君が自ら立ち上げたグループで、SNSなどを通じてワオ高校のPRや情報発信を行っています。

D・Y君にとって、このグループでリーダーを務めたことが「自分自身のためになった」と振り返ります。指示役としての責任や後輩に指示をする難しさなどを実感し、反省する機会も多くあったそうです。

哲学部とお嬢様部での経験からリーダーシップと協調性と論理的思考の大切さを学び、大学生活に活かせるのではと感じているようです。

 

では、自由な時間がある通信制高校で受験勉強を進めていくにあたり、どのように時間を管理して取り組んでいたのでしょうか。

「時間管理が苦手でだらしない生活を送ってしまう」という後輩からの悩みに対し、D・Y君は「自分はだめなんだって自覚して、自分に合った時間管理法を見つけることが大事」と答えました。

 

D・Y君が見出した方法は2つです。

時間ごとの予定を管理する「バーチカル型」の手帳に手書きで予定を書き込むことと、部活動やイベントに参加することです。

手書きは記憶の定着が高まると言われています。手帳に書くのは時間割だけではなく、頭に浮かんだアイデアや読書中に気になったことなども書くので、手帳を開くたびに何度も見返すことができるという効果があります。

部活動の予定を入れることは、責任感や緊張感をもつことにつながりました。高校3年生になり、受験勉強に追われて時間がないと感じるようになってきた時、部活動の時間を夕方4時半から朝8時半に変えることで早起きができるようになり、1日に使える時間が増えたような感覚があったそうです。

 

そうした努力の裏で我慢したこともありました。

受験生になってやめたのは「創作活動」。ある程度まとまった時間が必要になる創作活動は、1時間ごとに取り組まなければならないことがある受験勉強とは合わず、最優先にやめる選択をしました。

朝起きると30分以内にランニングに行き、間食や高カロリーな食事は眠くなることから野菜中心の食生活に改め、生活リズムや体調を整えたそうです。もちろんこうした生活習慣を整えるには、家族の協力も欠かせませんでした。

 

D・Y君にとって受験勉強の大きな助けとなったのが塾の存在だと言います。

受験に向けて、ワオ高校をつくったワオ・コーポレーションが運営する個別塾Axisに通い、自習室などもフル活用して受験に臨みました

塾にいる時間は1日5~7時間。家とは違う環境なので集中や緊張感を保つことができます

家では休憩をとるとついスマホや動画などを見てしまいますが、塾での休憩時間では、手持ちの本や参考書、辞書を眺めて気分転換をするなど、結果的に勉強ができるという特殊効果があったそうです。

 

また25分集中して5分休憩することで生産性を上げる「ポモドーロ・テクニック」という手法を取り入れました。

実際にキッチンタイマーを使ってスイッチを入れる動作をすることで、勉強にやる気が出ない日も「とりあえずタイマーが鳴るまで頑張ろう」という気分にさせ、勉強へのハードルを下げるようにしました。

自分に合った勉強法を見つけると、絶大な効果があると感じたそうです。

 

塾の費用などのことを考えると「親にとても負担をかけた」と感じているというD・Y君。

自身の大学受験を振り返り、家族への感謝と共に「大学に行く意義をよく考え、自分の覚悟を意識して勉強することが本当に大切だと感じた」と後輩たちへ言葉を送っていました。


アメリカ・カリフォルニア州立大学に進学するK・M君(3年生)


 

留学コースに所属し、オーストラリア・アデレードで1年間の長期留学を経験したK・M君は、今年9月からアメリカのカリフォルニア州立大学に進学します。長期留学で得た学びやこの進路を選んだ理由を話してくれました。

 

自分を好きになれた長期留学の経験

高校2年で長期留学するまで、目的もなくだらだらとした生活を送ってきたというK・M君。

海外に興味があり、何か新しいことを経験したいと長期留学を目指すことにしました。

その頃、将来への漠然とした不安があり、留学すれば就職や進学が有利になるし、「自分自身も何か変わるかもしれない」という期待もあったそうです。

 

しかし実際に留学してみると、留学しただけでは変われないということに気付きました。

 

留学先では、さまざまなトラブルに直面しました。

例えば、必ず提出しなければならない書類を誤った提出先に出してしまい、大勢の先生に掛け合って何とか期日に間に合わせた、ということがあったそうです。そうしたトラブルにも自分ひとりで対処しなければなりません。トラブルへの対応を何度も繰り返して初めて、自身の成長を実感したと言います。

 

留学期間を通じて一番成長したと感じているのは「失敗への耐性がついたこと」です。失敗をいつまでも引きずらず、失敗した分は他のことで取り返そうという思考を得ることができました。

また日本では出会ったことがないような価値観をもつ人々と出会い、いろいろな視点で物事を考えられるようにもなりました。

 

留学を1年間やりきったことで自信がつき、「自分のことをもっと好きになれたことが一番の収穫」だったと言います。

 

留学先のアデレードはオーストラリアの南部にある都市で、留学期間を通じてお気に入りの場所もできました。

ハリー・ポッターの世界のような雰囲気の南オーストラリア州立図書館。

崖と海の景観が美しいクリスティーズビーチにはよくピクニックに行ったそうです。

紫色の花を咲かせるジャカランダは、この花が咲く季節にオーストラリアに行ってほしいと思うほど美しいと感じています。

 

長期留学を通じてオーストラリア独自の文化や習慣を体験し、いろいろな人とも触れ合うことができました。

行く前は英語も勉強も大変そうだと思っていましたが、頑張って話しかけて友達をつくり、英語もとても上達しました。日本にはないような選択科目も刺激的だったそうです。

 

アメリカの大学への進学を目指したのも、留学がきっかけです。

改めて「新しいことを経験するのが好きだ」と感じ、ワオ高留学コースの生徒たちが進学先として考える国の一つである、アメリカの大学を目指すようになりました。

日本の大学と違い、アメリカの大学入試では高校での成績と英語力が問われます。英語の勉強は特に力を入れて頑張りましたが、高校1・2年でダラダラした生活を送ってきたことを、受験の時になってかなり後悔したそうです。

 

オープンスクールに参加した人に向けて、K・M君は最後にこうメッセージを送りました。

「高校3年間に何をするかで自分がどういう人間になるか決まると思う。自分のような無駄な時間を過ごしてほしくない。やってみたいと思うことがあったら、やってみてほしい。挑戦には勇気がいるし、やっている途中につらいことがあると思うけれど、最後に卒業する時には自分のことを誇れるようになるはず」

 

 

2人を含むワオ高第1期生は、これから新たなステージへと旅立ちます。希望する大学進学の夢を叶えた2人のように、2期生、3期生、そして未来のワオ高生たちも自分らしいやり方で夢を叶えていってほしいと思っています!

 

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