2024/10/01英語・留学学校生活
文部科学省が官民協働で取り組む留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の第9期派遣留学生に、ワオ高校の3年生が選ばれ、今年の夏、ドイツへの留学を果たしました。
全国で約2000人もの高校生が応募する人気プログラムで、留学生に選ばれるには厳しい審査を経なければなりません。
見事このプログラムでの留学を勝ち取った生徒は、自身の探究テーマについてしっかりと学び、充実した成果を持ち帰りました。
留学したのは3年生のなつきさんです。
子どもの遊び場「プレーパーク」に心を救われた経験から、プレーパークのあり方を通じて遊びと教育の関係について探究を続けており、現地のプレーパークの訪問・実習を通じてドイツと日本の比較研究をすることを目指してプログラムに応募しました。
プログラムに選ばれるまでは苦労の連続だったそうです。
1次選考は書類、2次選考は面接でしたが、ワオ高校の担当教員からアドバイスを受けながら、志望動機や留学先でやりたいことを書く作文を何度も何度も書き直しました。
面接では自身の活動内容が伝わるように、普段ボランティアをする時の服装で臨みましたが、感極まって思わず泣いてしまったそうです。
「失敗した」と感じましたが、結果的には合格の通知が届き、泣くほどの熱意が面接官に伝わったのではと感じたそうです。
トビタテ!で留学するには、受け入れ先も自分で探す必要があります。
最初はインターネットで探した語学学校で2週間を過ごしました。
ルームメイトになったイタリア人たちと喧嘩になることもありましたが、文化の違う人と交流する時には「とにかく伝えようという態度」が大切だと感じたそうです。
ドイツのプレーパークで2週間のインターンシップを経験しました。
ドイツも子どもの遊び場がなくなったことで、プレーパークが大事な役割を果たしているそうです。
日本からわざわざやってきたなつきさんの取り組みは現地の新聞でも取り上げられました。
インターン経験を通じて、ドイツでは大人も子どもも「遊びに寛容」だと感じたというなつきさん。
日本では危ないことから子どもを排除しがちですが、ドイツでは少々危ない遊びも子どもも自己責任で行っていると実感したそうです。
留学経験をオンラインでの全校集会でワオ高生に伝えてくれたなつきさんは、今回の探究成果をしっかりと活かし、総合型選抜入試に臨んでいきます。
2024/10/01英語・留学学校生活
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