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2025/09/30学校生活ビジネス・起業

【ビジネスコース】稲刈りから販売までを手掛ける農業体験ワークショップを開催

 

 


生徒の想いから生まれた学びの場


 

ワオ高校ビジネスコースは9月28~29日、岡山の地で「農業体験ワークショップ」を実施しました。このワークショップは、祖父が農業に関わっているビジネスコースの生徒が、小さな頃から感じていた課題の解決にコースでの学びを活用しようという想いがきっかけとなっています。

ワークショップの目的は、自らの手で稲を刈り、「商品」として販売するまでの全プロセスを実践すること。机の上だけでは学べない、リアルなビジネスの挑戦です。

 


田んぼで体感する農業のリアル


 

普段はオンラインの画面越しに学ぶ生徒たちが、この日は、顔を合わせて田んぼの中へ。慣れない手つきで黄金色の稲を刈り取っていきます。実際に体を動かすことで初めてわかる、農業の大変さと過酷さ。しかし、生徒たちが感じたのはそれだけではありませんでした。黙々と作業する中で農家の方からかけられる温かい声や心遣いに触れ、労働の対価だけではない「働くこと」の本質と「人」の温かさを学びました。

刈り取りだけでなく、脱穀機で稲からもみを外す作業や、ずしりと肩に食い込む30キロの米俵を運ぶ力仕事も体験。一株の稲が、一粒の米となり、そして一俵の出荷物になる。その工程一つひとつに、想像を絶する労力が注がれていることを、生徒たちは実学を通して学びました。

 

 


農業の課題を“リアル”に知る


 

収穫後、それぞれの体験の振り返りを行った際には、現状の課題の聞き取りや労働に見合う対価が得られるのかといった質問を生産者にしていました。農家の平均年齢の上昇、農機具や苗といったスタートまでにかかる資金の増加に対して変わらない卸値、など山積する課題をリアルに感じる機会となりました。

リアルな農業を体験した後、舞台はビジネスの領域へ。ただの「米」を、誰かに届けたい「商品」へと昇華させるための議論を行いました。

コンセプト、ネーミング、パッケージデザイン、そして価格設定。自分たちが体験したストーリーや農家の方の想いを、どうすれば手に取る人に伝えられるのか。答えのない問いに、チームで向き合います。

 

 

この体験で得たリアルな手触りを武器に、自らが生み出した価値を彼らがどう社会に届けていくのか。
ビジネスコースの今後に注目です。

 

 

 

2025/09/30学校生活ビジネス・起業

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