2025/05/20通信制高校コラム

通信制高校を調べていると、よく目にする「スクーリング」という言葉。
なんとなく「通学する日」くらいのイメージを持っている方も多いかもしれません。
実はこの「スクーリング」、通信制高校の仕組みの中ではとても重要な役割を持っています。
このコラムでは、通信制高校におけるスクーリングの意味や仕組み、普通の高校との違い、免除制度や注意点などをわかりやすくご紹介します。
スクーリングとは、通信制高校において、生徒が学校に登校して受ける対面授業(=面接指導)のことです。
普段はレポート提出やメディア学習(動画視聴など)を中心に自宅学習を進めますが、必要な回数だけ学校に通い、先生の直接指導を受けることが求められます。
通信制高校のスクーリングは、いわゆる「毎日ある授業」とは少し異なります。
| 項目 | 全日制高校 | 通信制高校(スクーリング) |
|---|---|---|
| 登校頻度 | 平日毎日 | 年に数日〜十数日程度 |
| 授業時間 | 毎日5〜6時間 | 1単位につき数コマ(50分単位) |
| 目的 | 学習の中心 | 自宅学習の補完・確認・交流 |
スクーリングは、単位修得に必要な一部の学習を対面で行うものであり、「先生や仲間と直接会って、学びを深める貴重な時間」として位置づけられています。
文部科学省の学習指導要領により、通信制高校のスクーリングは「1単位につきおおむね1コマ(50分)以上」が必要とされています。
つまり、科目の単位数に応じて、必要なスクーリングの時間数が決まる仕組みです。
例えば「数学Ⅰ」を3単位で履修する場合、最低でも3コマ(150分程度)のスクーリングが必要になります。これに加えて、添削指導(レポート提出)が複数回課されるのが一般的です。

なお、実際に登校する回数や形式は学校によって異なり、次のようなスタイルがあります。
通信制高校では、「計画的かつ継続的なメディア学習(オンライン授業等)」を活用することで、スクーリング時間の最大60%を免除することが認められています。
Aさんの例でいうと、面接指導(スクーリング)が約2コマ(約60分)に短縮される、というわけです。

ワオ高校では、普段の学習をオンライン授業や動画教材で進めており、この「メディア学習」によりスクーリングを最大限まで免除しています。
ワオ高校では、学習の理解を深めるだけでなく、リアルな交流や体験学習の場としてスクーリングを設計しています。
普段はオンラインでつながっている仲間と、スクーリングで初めてリアルに出会うことで、学びに実感が生まれ、自信にもつながるのです。
スクーリングは単位修得に必要なため、欠席するとその科目の単位が認定されないことがあります。
ワオ高校では、あらかじめ年間スケジュールを案内しているため、スクーリング期間に予定を空けておくことが大切です。
また、どうしても出席できない場合には、代替スクーリングや再履修の機会があるかどうか、学校に確認するようにしましょう。
通信制高校を比較する際は、スクーリングの有無や回数、場所、免除制度などをしっかり確認しておきましょう。
| チェックポイント | 具体例 |
|---|---|
| スクーリングの形式 | 集中型/合宿型/定期型など |
| 開催場所 | 本校/分校/提携施設 |
| 登校頻度・回数 | 年に何日程度か |
| 免除制度の有無 | メディア学習による短縮可能か |
| 雰囲気 | 交流・体験型の授業かどうか |
通信制高校におけるスクーリングは、単位修得のための大切な学習機会であると同時に、普段の自宅学習を豊かにしてくれる時間でもあります。
先生と直接会って話すことで理解が深まり、仲間との交流が新たな刺激にもなります。
ワオ高校では、オンライン中心の学び+リアルなつながりを大切にしたスクーリングを通じて、生徒一人ひとりの成長を応援しています。
2025/05/20通信制高校コラム
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