何気なく言葉を使う私たち。
その言葉の意味を問われて困ったことはないですか?
イメージはついている!だからわかっているはず!
なのに別の言葉にできない!
おかしなもんですね。
既に言語化できたものが言葉なのに。
言葉の再言語化となると、どうしたらいいかわからなくなってしまうのです。
たとえば「文化的」ってどういう意味ですか?
それぞれ自分のイメージに沿ったもっともらしいことを言うものですが、どこかしっくりこない。
いや使い方のそぐわないケースに行き当たることが多いのです。
言語学者のソシュール(1857-1913)は、その「記号論」において、「意味するもの」と「意味されるもの」を区別し、言葉のもつ不思議な力の構造を見事に示しました。
ソシュールによれば、私たちは、ラングをランガージュによってパロールしていると言えるのですが、このままでは意味不明ですね。
日本語ではないからというよりも、実はそれぞれの意味するところが理解できていないからなのです。
そこで今回の「哲学カフェ」では、「素朴な疑問」をシーズン・テーマとし、単なる言葉の意味にとどまらず、線引きのあいまいな事例の共有によって、その踏み込んだ扱い方を哲学者の力を借りて探っていくことになりました。
言葉がなければこの世は「カオス」でしかないとソシュールは言ったのですが、言葉があってもカオスだなんて洒落になりません。
これを機会に言葉のもつ本当の力を思い知ってみるのもいいものですね。
ワオ高校では、教師と生徒の壁を取り払って自由な議論の場「哲学カフェ」を実施しています。
哲学者の考えや行動からヒントを得て、物事の本質を紐解くユニークな取り組みです。
この気軽に議論をする「哲学カフェ」を一般の中高生の方や保護者の方にも体験いただきたいと思い、オープンしました。
毎週金曜日18時半からワオ高校のバーチャルキャンパスで開催しています。
「耳だけ参加」でもOKです。是非、お気軽にご参加ください。
もっと気軽に哲学を議論したいと、フランスの哲学者マルク・ソーテが『考え方の打ち合いの場』として始めました。
カフェというフランクな場所で、頭をフル回転させ、何かを吐き出すように考えを仲間と述べ合います。もちろん、ただ、聴いているだけでもいいんです。
そうすることで、『そうだったのか!』と新たな気づきが得られ、自分の考え・意見により磨きをかけていきます。
この新しい気づきの「ワオ!」で活力がみなぎり、忘れかけていた清々しさを感じられる。ここに哲学カフェの醍醐味があります。
哲学カフェは、1/9(金)よりスタート。
毎週金曜18:00~19:00 バーチャルキャンパスで開催しています。
必要事項を入力の上、お申し込みください。
バーチャルキャンパス(ovice)へのご参加はPC端末の利用を推奨しております。詳しくはovice公式ページより対象端末と対象ブラウザをご確認ください。
oviceは氏名を入力するだけで入場していただくことできます。会員登録は必要ございません。
入場の際にはカメラとマイクを許可していただく必要がございますが、入室後は、マイク・カメラともにオフで問題ございません。
操作の詳細につきましてはこちらをご覧ください。