2022/11/28大学受験
教養探究や対話・議論型重視の新しい学びを展開しているワオ高校では、どういった大学受験を目指しているのでしょうか。
今回は、進路指導部長の吉田先生に、「ワオ高校が目指す大学受験」についてインタビューしました。
吉田)これからの世界は「VUCA(ブーカ)時代=予測不可能な時代」と言われています。VUCAとは、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をとった言葉です。
元々は、東西冷戦が終わった後に登場したと言われていて、核兵器ありきだった戦略が不透明な戦略へと変わったことを言い表したものです。
現在は、ITやAIなどの急速な技術革新や、経済的な発展と衰退によって「VUCA=予測不可能性」が生まれています。
今までのようにレールの上を走るだけであれば、「知識・技能」の習得だけでもよかったのですが、このVUCA時代に対応していくためには、その状況を判断して未来を予測し、それを他者に伝え協力して乗り越えていくことが大切になります。
また、同じ方向にみんなが進むのではなく、多様な判断に基づいてそれぞれが違った行動を起こすことで全滅リスクを回避したり、常に自己を革新し続け、変容する社会の潮流に適応していくことが必要です。
このような時代背景もあり、大学入試改革の中で、「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」という「学力の3要素」が評価の対象として打ち出されました。これが大きな変化のポイントになります。
吉田)ワオ高校では、様々な「探究的な学び」を用意しています。
ワオ高校のオリジナル科目である「教養探究(哲学・科学・経済)」は、その最たるものです。
その分野に関する知識を身に着けることはもちろんですが、より重視しているのは、次のようなことです。
このような活動を通して、学校で学んでいるものと社会とのつながりを知り、自分と社会とのつながりを意識するようになります。そうすれば、自分はこの世界の中で何をしたいのか、ということも自ずと見えてきますよね。
それは、実は「〇〇大学に行きたい」や「〇〇という職業に就きたい・なりたい」よりも一段高い目標なんです。
「したい」といった行動はいくらでも精度を高めたり、幅を広げたりできますが、「行きたい」「なりたい」は、行ったり、なったりした時点で終わりです。そこから先はありません。
単に大学合格を目指す指導は、この「行きたい」「なりたい」を追求する指導でしかありません。それは本当に生徒のためになるのでしょうか?
わたしたちは、大学合格をゴールとするのではなく、VUCA時代に必要な力である”自分の学ぶべきことを探究し続ける素養”を身に付けられるように、日々指導を行っています。
吉田)最近よく耳にするのが、「総合型選抜入試」。以前だと、AO入試と言われていた試験のことです。
この試験は、単に知識を問うだけでなく、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を総合的に評価するために設けられた入試制度になります。
自分が今までしてきたこと、これから成し遂げたいことなども評価の軸として取り入れているケースが多いようです。
実は、ワオ高校の学びそのものが、この「総合型選抜入試」ととても親和性の高いものと言えます。つまり、普段の学校の勉強以外に、何か特別なことをしないと、この総合型選抜入試に対応できない、ということはありません!
日常の学びで、総合型選抜入試に必要な力が身に付く、というわけです。
一方、一般入試では、従来通りの高度な知識・技能を要することは疑いようもありません。これに関しては、ワオ高校の母体であるワオ・コーポレーションが45年の進学指導で培ったノウハウを最大限に活用していきます。
更には、資格制ではありますが、希望する生徒には、ワオ・コーポレーションが運営する能開センター高校部の講座と同等の授業をオンラインで提供しています。
このように、総合的にワオ高校で大学受験を目指していただくことが可能です。教員が一人ひとりにあった学習サポートをしていきますので、安心して大学受験にトライしてほしいです。
進学塾を運営してきたノウハウがあるので、従来型の大学受験対策はもちろん一つの安心材料になるかとは思います。その上、総合型選抜入試のような新しい受験にも対応しており、一人ひとりにあった大学受験を目指せるのが、ワオ高校の大学受験の特徴ともいえますね。
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2022/11/28大学受験